ソフトバンクは、育成を含めると118人の選手が所属する大所帯。抱える指導者の数も多くなり、数年前までは「コーチによって教え方が違う」という課題が浮き彫りになっていた。

 2023年、フロントと現場をつなぐ「コーディネーター」と呼ばれる役職を導入した。現在は西武などで活躍した奈良原浩野手統括らが在籍。コーチとは違って選手を直接指導したり試合の戦略を考えたりはしないが、1〜4軍を巡回してコーチ陣を束ね、中長期的な選手育成を担う。

 選手が1、2軍を行き来する際のコミュニケーションも仕事の一つだ。8月上旬、三塁手の野村の送球が乱れて失点につながり、首脳陣は2軍降格を決断。小久保監督は「矯正して全く違う送球スタイルにしてほしい」と改善をコーディネーターに命じた。修正すべきポイントや練習メニューはコーディネーターを通じて2軍のコーチに共有され、野村本人にも課題が示された。これにより、コーチが独断で指導することがなくなる。